塩洗顔・塩シャンプー実験してみました!

塩洗顔、塩シャンプーの実験レポートです。

結論: 肌の弱い人にはオススメできません。

少し前から、塩洗顔、塩シャンプーというものがはやってきているらしいです。
 
以前から竹塩入の石鹸とかはありましたし、自然塩でスクラブする、なんてのは前からありましたが、塩を肌にすりこむのは痛いし、肌に良いわけが無い、という事で、最近はやりのやり方は、濃い塩水を使って顔や頭皮を洗うらしいんです。
 
わたしはMIXIのとあるコミュニティでこの塩洗顔・塩シャンプーの方法を知りました。
 
そのコミュニティでは、とにかく しっとりする、みんなやるべきだ、と非常に盛り上がっており、私も結構のせられて早速自分の体で試してみました。
 
塩シャンプーと塩洗顔について実験結果を報告します。
 
被験者:私。31歳。今年の夏までアトピーでした。現在は乾燥性敏感肌。
改善しつつありますが、現状では皮脂が少なく明らかに乾燥肌。
 
<実験その1 塩シャンプー>

塩シャンプーのやり方: 飽和状態の自然塩水を少量手にとって、頭皮を塩もみし、洗い流す。
 
実験開始: 大さじ2杯程度の飽和塩水でぬらした頭皮を塩もみするようにマッサージ。
MIXIでの報告にあるように、ぬるりとした感触があります。
これは

1)飽和状態に近い塩水そのもののべとつき
2)頭皮表面の皮脂膜がお湯で溶け出したこと
3)浸透圧で表皮の水分が皮脂と共に浸出(やさいの塩もみと同じ原理)
によるものだと思われます。
 
ひとしきりマッサージした後、お湯であらい流す。
お湯で洗い流す事により、塩分はキレイにすべて流れ落ちます。
洗い残しがない点はシャンプー剤よりも優れた点ではないでしょうか。
 
そして石鹸やシャンプー剤と違い、界面活性効果がないため皮脂を完全に取り除く事がない。
(というかできない。)
お湯で流す際に、皮脂混じりの塩水の塩分と水溶性の汚れが洗い流されます。
そして、先ほどの塩もみで溶け出した皮脂がうっすらと髪の毛に付着することと思われます。
 
自分の皮脂で、髪をコーティングさせることができて、実は合理的な洗髪方法かな、と思ったりもしますが、皮脂が多い人がこれでさっぱり感が得られるかどうなるかは謎。
 
また、整髪料の汚れは落ちないでしょう。
 
リンスなどはしないで、そのまま乾かして寝ました。
 
翌朝だした結論: 特に良さは感じられませんでしたが、悪くないかも。
そもそも私は、秋冬間はガスールかお湯でしか洗髪しません。
(石鹸やシャンプー剤は乾燥しすぎてフケがでるし、そもそも皮脂が少なく全然汚れないので)
春夏は石鹸も使います。

普段、ふつうのシャンプー剤を使ってるような人が、いきなり塩シャンプーしてみると、「これすごくいい!」と驚くかも知れませんね。
 
とりあえず、今晩もまたやってみますね。
 
でも私を含めて皮脂が極端に少ない人(ふけがでたりとか)は避けた方がいいかも。
あと、ワックスみたいな整髪料を使う人にはおすすめできません。
 
<実験その2 塩洗顔>

塩洗顔のやり方: 飽和状態の自然塩水を少量手にとって、皮膚をやさしくなでまわすように添付し洗い流す。
 
実験開始: 大さじ2杯程度の飽和塩水をぬらした顔および全身になでまわすように塗り広げる。
 

5秒で結論が出ました。
敏感性乾燥肌の人は即刻禁止です!

 
でも、私は実験動物の身ですから、あえて刺激に耐えました。
化粧品会社で実験に使われるウサギとかネズミはこんな気分なんだろうなと、
深夜のお風呂場で一人ちょっと悲しくなりました。
 
話題はそれますが、某大手ハミガキ会社の研究員から直接聞いた話です。
その研究所では実験用に何頭も犬を飼っていました。
実験に使われるワンちゃんは、皆おとなしくてとってもいい子らしいんです。
 
研究員達は実験後に殺さなければならないので、情が移るとだめなので、
極力目をあわせないようにするのに、ワンちゃんたちは、一生懸命、
目を合わせようとするんですって。
 
その知り合いの人は、
この犬達は捨て犬なのでどうせガス室送りになる運命の犬だから、
研究所で少し長く生きられただけでも幸せなのかもしれないなー、
と思うようにしているらしいです。 複雑ですね。
 
かなり話がそれましたね、ごめんなさい。
 
肌のバリアが弱い人は誰がなんと言おうと、塩洗顔してはいけません。
我慢してると良くなる、なんてことはありません。
あったとしても偶然です。
 
但し、皮脂が多くて肌の丈夫な方は、シャンプーの項に書いたとおり、
この方法は悪くはないんじゃないでしょうか?
(良さも分かりませんが… でも爽快感はあると思います。)
 
でもメイクする人は、石鹸かクレンジング剤は必要でしょうね。
 
MIXIで紹介されていたサイトにあったとおり、何もつけずに寝ました。
朝起きてみると、意外に乾燥していませんでしたが、しっとり感はなかったですし、
今後これをしばらくつづけても出てくるはずはありません。
 
したがってこの洗顔方法の実験は明日は中止します。
 
何もつけなくても意外と乾燥しなかったのが驚きですが、
これには2つの仮説が考えられます。
両方とも正しいのではないかと思われます。
 
1)温泉効果
海水浴のあとって結構肌の調子がいいですよね。(但し日焼けし過ぎなかった場合)
この分野は余り詳しくないのですが、自然塩の塩化ナトリウム以外の成分によって温泉みたいな効果があるのかなと思います。(重曹とかにがりのお風呂に入るのと同じ効果。)
 
2)ただ単に皮脂を取る能力が低いから?
塩水には界面活性剤がないので、皮脂をとる能力はありません。
というわけで、取り残した皮脂が残っていた可能性があります。
 
翌朝だした結論: 皮脂が比較的多い人や肌が強い人には、いいかも知れませんが、塩を使うメリットはよく分かりません。普通に重曹のお風呂に入お湯で体を洗っても同じ効果が得られるのでは?と思います。
たまに、リフレッシュ効果を期待して、
やってみるのはいいかも知れませんね!
私は肌が弱いので想像の域を出ませんが、これって心身ともに結構気持ちいいと思います。

でも、皮脂が少ない(敏感肌、乾燥肌)人は即刻禁止!

塩洗顔のいい点もあるのですが、それらは石鹸を使わないで、重曹入りのお湯でジャブジャブする程度で同じ効果が得られると思います。
あとガスール洗顔はおすすめです(但しこすっちゃだめですよ)。

宣伝になりますが、コールドプロセス石鹸もいいですよ。
(別にウチのじゃなくて他社のでもいいんですが・・・)

初めて使った人はきっと驚くと思います。