講座1 「見た目年齢」を上げない方法 ~ 表皮は老化しない

   年を取る事は決して悪い事ではありませんが、
          やっぱり誰だって若く見られたいですよね。

「見た目の年齢」を上げない方法は4つあります。

1) メークで隠す             
2) 整形手術
3) 素肌を健康に保ち劣化を防ぐ   
4) 表情をあかるく

このうち、私の専門は3番目のスキンケア。
これからこの素肌の健康について書いていこうと思いますが、
実は4番目の「表情を明るく」も美しさを保つためにとっても大事な事なんです。
笑顔は、素肌の健康に密接に関係しています。
(もしかしたら、肌よりももっと大事な事かもしれませんね。)

ところで、表皮は老化しない! と言われると多くの方は驚くと思います。
私も最初は驚きましたが、これは事実なんです。

長らくシミ・しわ・たるみは老化のサインだと取られてきましたが、
老化だと思われている症状の多くは「長年受けてきた肌ダメージ」の蓄積によるものであり、
若い人でもダメージを多く受けた人は、見た目年齢が上に見えるし、
逆に年配の人でもダメージを受けてないと、見た目年齢は低く見える。 

・・・という事が90年代の初頭に分かってきました。

ただし、人間の体ですから全く老化しない、というわけには行かず、
新陳代謝の低下による多少の「たるみ」と「くすみ」は仕方が無いものだそうです。

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私自身は、老化による「たるみ」、というのは悪いものではないと思います。
「たるみ」、というとネガティブな響きですから、「ゆるみ」、とでも言いましょうか。

年月を経て、人の性格が丸くなっていくにつれ、顔のほうもだんだん緩んで来る、
というのは自然の摂理にかなった非常に美しい変化ではないかと思っています。

加齢による表情のゆるみは真皮の新陳代謝が落ちることと、
顔の表皮が長年重力で地面に向かって引っ張られつづけ事によりおきます。
(無重力の宇宙ステーションで生まれ育った人はいくつになっても顔のたるみは一切無いはずです。 多分。)

長年の重力の力は美を生みます。
重力によりたわんだ古い建築物の梁や、老木の枝が美しいように、
年配の方のゆるんだ表情には、若い人には決して勝てない美が宿ると思います。

とはいうものの、
やっぱり嫌なものは嫌! 若く見られたい!

という方のために出来るだけ肌の劣化を食い止める方法をこれから紹介していきますね。