桜をモチーフにしたフレグランススプレー

2021年9月27日

春らしい、さくらの香りをモチーフにしたフレグランススプレーを発売しました。
その名も「桜イリュージョン」。

「桜」は分かるけど、なぜ「イリュージョン」(幻想)なのでしょうか?
 
さくらの香り、とみんなが思っている香りは、正確にはさくらの花の香りではなく、
実は「桜もちの香り」だってご存知でした?

桜の花や葉が塩漬けされるときに発酵してできる匂いが、あの香りです。
 
サクラの花には香りはほとんどありません。私たちがサクラの香りだと思っているものは実は記憶の中で作られたイリュージョン(幻想)にすぎないのです。
 
2003年に東京の山種美術館で、さくらにまつわる展覧会が開催されたのですが、そのときに香りの演出を頼まれたのが、いつも「コスメ調合室」が頼りにしている香りの専門家、山口美帆さん。
 
人工香料は使わない主義なので、天然の香料だけで、さくらの花を再現しました。桜の塩漬けの香り成分を分析し、それに似た香りを探して調合したそうです。
 
今回、ご紹介する新しいブレンドは、このときの桜ブレンドをメインに春らしさを感じさせるフローラル系の香りをあわせた、この季節にふさわしいフレグランススプレーです。

ただし、桜の香り部分だけを再現しても面白くないので、
桜の香りをメインに、春らしいフローラル系の香りを配置しました。

日本ではなかなかお目にかかれない高価なフランジパニーや、二種類の別なローズを組み合わせたりなど、10種類の香り成分をブレンドしました。企業秘密なので全部は明かせませんが、とっても意外なものも使っていますよ。

詳しい成分はこちら: 「桜イリュージョン」

       ***

ウチの奥さんに香りをかがせたら、
『これ桜餅の匂いじゃないなあ』、
といってましたが、

我々は別に桜餅の香りを再現したかったわけではないので、あしからず。

桜餅の香りがよければ、桜餅を買ってくればいいんです。
餅は餅屋。