動物の終末医療

先日、喫茶店で、隣席にいた獣医さんとその友人が、患者の看取り方について話し合っていました。
面白かったので、つい聞き耳立てちゃいました。

その獣医さんの動物病院では、もうダメだなとおもう犬猫の飼主さんには、おうちでできるケア方法を教えているのだそうです。

以前は、入院させて延命治療をしていたそうですが、最近はおすすめしないことにしたそうです。
動物だと保険が効かないので、たいそう高額になるし、飼い主も通うのが大変だし、そもそも患者の犬猫もきっと自宅で死にたいだろうな、と。

病院で診るかわりに、飼い主に鍼灸マッサージやら、最低限の緩和ケアを教えて家でやらせるのだそうです。

そうすると、思わぬ効果がありました。

ペットがなくなった時の悲しみが、だいぶやわらぐのだそうです。
最後に、自分の手で一生懸命ケアをした、自宅で看取った、精一杯のことをしてあげた、という実感を得られるのが良いようです。
もちろん、なくなった犬猫にとっても慣れ親しんだ家で、家族の世話を受けながら最期を迎えるのは幸せなことではないでしょうか。

人間でも、こういう事をやってくれる病院があれば、いいのにねー、と2人は話しあっていました。

同感です。