屋上でカレー食べた。わが家は珍物件。
今日のお昼はカレーライス。
先日、暖かくとても心地よい天気だったので、
屋上でお昼ご飯を食べました。
わが家の自慢は見晴らしの良い屋上と露天風呂。
カレーの後ろに写ってる松の盆栽は、100万円以上はするそうです。
東京タワーも見えるし、遠くには赤城山も見えます。
というと、いかにもセレブ社長宅っぽくて聞こえがいいのですが、実情は築50年で雨漏りもするボロ家です。
2階建て2LDK。
この珍物件ぶりは向かいに住んでる大家のお爺さんのしわざ。
我が家は、大家さんが現役時代に経営していた
不動産屋の事務所だったんだそうですが、
悪ノリして、妙な改築を繰りかえして、今のような状態になりました。
ベランダの露天風呂のほかに、
屋上には茶室ほどの大きさの立派な伝書鳩小屋まで建ってました。
(昔は東京から札幌まで鳩を飛ばしてたんですって!)
幸い、私らが入居したときにはもう鳩は入っていませんでいたが。
屋上に建っていた大きな鳩小屋は3年ほど前に、
巨大台風が来るという天気予報を聞いた
お爺さんが、
屋根が飛ぶと危ない!
と工事やさんを呼んで解体しちゃったので今はありません。
(結局、台風は来なくて、骨折り損でした)
***
入居前の内見時に、
何気なく屋上の松の盆栽をほめたら、
「若いのに、
この松の枝ぶりの良さが分かるのは、
大したもんだ! 感心した!」
とおおいに感心され、神妙な面持ちで、
「これは徳川将軍家から授かった御用松で、100万円はくだらない名木です。」
と松の由来、そして盆栽への熱い情熱を語り始めました。
このことがきかっけで、大家さんに大変気にいってもらえて、
ワンルームマンション並みの格安家賃で入居できました。
あまりに変な家なので、なかなか借り手がつかなかった、
ということもあるかも知れませんが。
日曜の朝などにのんびり寝ていてると、
たまに大家さんが無断で合鍵で入ってきて、
屋上で松の世話をしはじめるのに最初は戸惑っていました。
「おはよう御座います! ちょっと上がらしてもらいますよ!」
と大きな声で挨拶して入ってきます。
でも、もう慣れました(笑)。
人間、ある程度の年齢を越すと何をしても許されるようです。
先日は、新聞受けに新聞を取りにいったら、ばったり会った大家さんに、
「いい事を思いついた。
屋上で野菜を育てる花壇を作ってやるよ、今から行くから!」
といわれて、びっくり。
おとしよりを働かせて腰を悪くされると困るので、結局、手伝う羽目に。
ブロッコリーの苗を植えました。
(ちなみに手前にはえてるのはネギ。)
本葉がいっぱい出てきて、真ん中には小さなブロッコリーが出来てきました。
ブロッコリーってこうやってなるんだね。
収穫がたのしみ!