狂犬病の犬を食べる話
先日のカンボジア出張中での、ショッキングな出来事。
私が到着する前日。
現地での滞在先、クルクメさんの敷地が、狂犬病に侵された野犬におそわれたそうです!
日本では、何年も前に撲滅された狂犬病は、カンボジアではまだ健在。
大変!!
その犬は、目がうつろでよだれを垂らし、
ふらふら走り回って人や動物を片っ端から攻撃するので、
一見で、こいつはやばい、とわかるのだそうです。
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最初の被害者は、みんなで飼ってる飼い犬のメイちゃん。
ジャーマンシェパードの子犬、、、と言っても図体はでかい!
子犬らしく、
「わー、友達がきたよ、あそぼう!あそぼう!」、
と無邪気に飛びかかっていき、おそわれてかまれました。
次に、
メイちゃんを守ろうと、狂犬を追い払おうとした門番のおじさんが、手と足をかまれました!
女の子たちは恐怖で逃げ回り、男たちは棒やなたをもって狂犬を追いかけ回します。
日本でしたら、おまわりさんや保健所を呼ぶところなのでしょうが、ここでは自分の身は自分で守らないといけません。
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やっとの事で、狂犬を仕留めることができました。
恐ろしいことです。。。
で、その犬をどうしたかというと、
加勢してくれたお隣さんが解体して、
いぬ鍋にしてみんなで食べちゃったんだそうです!!!
(滋養強壮にいいのだとか。)
到着した日に、その話を聞いて、カンボジア人のたくましさに唖然。
前日に連絡したときは、恐怖の狂犬病騒動の真っ最中だったのですが、この話は、私には内緒にしてあったのだそうです。
おびえてこなくなっちゃうと困るから(笑)。
ジャーマンシェパードのメイちゃんは、ちゃんと狂犬病の予防接種をしてあったので大丈夫。
でも、2カ所もかまれた門番のおじさんがしんぱい。
たとえ予防接種をしてなくても、かまれた後に注射を何本か打てば
大丈夫なのだそうですが、
「俺はこの通り元気で大丈夫だ、注射のお金がもったいないし。」
とおじさんは断ります。
よくよく話を聞いてみると、注射が怖かったみたい(笑)。
半ば、強制的に、いやがるおじさんを病院へつれていかせて帰ってきたら、
「ほれ、注射ちゃんとやってきたぞ!」
と注射跡を見せて威張ってたそうです。
なんかかわいいですね。
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狂犬病は、ウイルス性の病気で汚染された血液や唾液で感染するそうです。
熱を通せば食べても大丈夫でしょうが、
狂犬病の犬を解体するときに、手指にちいさな傷でもあればそこから感染してしまいます。
お隣さん大丈夫なんでしょうか?
手足など体の末端からウイルスが感染した場合、脳に入り込んで発症まで、何年も時間がかかるそうです。
スタッフの女の子たちによると、故郷の村で、
「狂犬にかまれた近所のおばさんが、頭がおかしくなって死んじゃった」
などの体験があるとのこと。
狂犬病、おそろしい。。。
平気でそれを食べる人も、すごい。