今年3回めの室戸出張

海辺のホテルにこもって、明日の市役所でのプレゼン原稿を書いている。
朝、コインランドリーで洗濯をしたが、あまりにも天気が良いので天日干しすることに。防波堤で布団を干してるおばあちゃんが窓の下に見えたから(乾燥代200円も節約できる)。
洗い上がった洗濯物をもって海岸に行くと、さっきのおばあちゃんが布団を取り込みに来て、ムロト語で話しかけてくる。どうやら、陽射しで熱された玉石の上に並べて干したほうが乾きが良いし風で飛ばない、と教えてくれてるようなので、言うとおりにした。

おばあちゃんは、そして、おにぎり食べや、と握り飯を持ってきてくれた。しばらく隣りに並んで座り、昔、死んだ息子(大阪で食品関係の仕事をしていた)の話をしてから、野宿で辛い時にはうちに来て泊まれ、何もないけど雨風はしのげるし、飯も食わせてやる、人はまことつらい時には遠慮をしてはいけないのだ、と言う。
どうやら、貧しいお遍路と間違われたようだ(防波堤で洗濯を干しているのを見たら誰でもそう思うだろう)。
つらくなったらそうします、と答えた。
海岸には流木がたくさん落ちているので、夜は焚き火をして、スーパーで買った刺し身をつまみに酒を飲もうかと思っていたが、ウミガメ産卵地なので焚き火は禁止と立て札がある。
へー、ウミガメかあ。今夜は満月らしいので亀を探しに行こう。もっとも、ウミガメが満月に卵を生むものなのかどうかは分からないが、そのようなイメージがあるね。満月を見ながら泣きながら卵を産むと。海岸で寝たら気持ちいいだろうな。
ここまで書いて気づいたが、そもそも僕はホテルに泊まる必要はあったのだろうか、と疑問に思えてきた。