隣人は外国人
最近は引っ越しても近所に挨拶しない人が多いそうで。
ちょっとさみしい世の中ですね。
普通、引越しのご挨拶には「ソバ」を配るのですが、
私たちは今回、わけあって、小さな花束を配りました。
そのわけとは、お隣にバングラデシュの方がいるからなのです。
イスラム教徒だし、食べ物はやっぱりこだわりがあるのかな
と思って、花束にしました。
渡したらとっても喜んでくれてよかったです。
ちなみに花束は日本人のご近所さんにも大好評でした!
(花束もらって嬉しくない人なんかいませんよね。
おソバよりもいいかも)
お隣は、バングラデシュの食材店。
斜め前にその事務所があります。
お店の皆さん感じがよくって、
路地で出会うと笑顔であいさつしてくれます。
冷凍倉庫を見せてもらったら冷凍チキンや牛肉がぎっしり。
チキンは一羽400円だそうだ。お得かも。
これらの食材はイスラムの戒律にのっとった処理方で処理された肉で、
ハラール(HALAL)といいます。
イスラム教徒は「ハラール」の物は食べてもいいんです。
厳格なイスラム教徒はこのハラールのものしか口にしないようで、
このお店は日本全国のイスラム教徒にインターネット経由で、
このハラール肉を売ってるそうです。
いろんな商売があるんですね。
この戒律について興味を持ってちょっと勉強しましたが、
これをまじめに守ろうとするとかなり大変そう。
参考サイト: 名古屋イスラム協会発行の「Halal List」改訂第3版
(かなり興味深い。ミスタードーナッツはOK、マクドナルドはNG。
「コアラのマーチ」や「チョコフレーク」はOKですって。)
「肉食獣の肉は食べてはいけない」、
などというルールは簡単にクリアーできるけど、
「豚肉」や、「肉から抜き取った血(肉汁)や脂」を食するのがダメ、
という決まりにいたっては、厳密にまもるのは非常にむずかしい。
動物の血やアブラなんて普通食べないじゃん、
と思うかもしれませんが、われわれは食品添加物として
こういったものを意外に大量に食べてるんですよ。
私は食べ物に入っている添加物に関しては、
以前から気をつけるていほうですが、
イスラムの戒律について学んでからは、
それが「ハラール」(食べてよし)か「ハラール」でないか
という視点からも見てみる様になりました。
そうすると加工食品のラベルにはかなりの割合で
「ポークエキス」とか「チキンエキス」見たいな物が入ってますね。
「エキス」には肉の血やアブラも入ってますよね。
イスラム教徒はこういう物は食べてはいけません。
コンソメやゼラチンもダメです。
肉から分離されているエキスだから。
ラードはもちろんダメですね。
「○○酵素」見たいな物も疑わしいです。
あと、アルコールもダメです。
ミソやしょうゆには結構入ってますね、「醸造アルコール」。
(酔っ払う量じゃないからいい、という解釈もありますが)
こういう視点で見ると、厳格なイスラム教徒さんが、
食べられる物は、日本の食料品店にはほとんどないんです。
OKなのは加工されていない米や野菜くらいでしょうか。
大変ですなあ。
***
面白がって調べてるうちに、あることに気付きました
われわれの食卓は食品添加物だらけだなあ、ということ。
厳格なイスラム教徒の食卓はきっと、ものすごく健康的でしょうね。
アッラーは偉大なのかも。
みなおした。
でもトンカツはおいしいし、ビールもうまい。